エーガニッキ

札幌在住 映画と旅好き 還暦過ぎ

2011年バスク旅行 その2 サラウツ

サラウツ(Zrautz)へ行くことにしたのは、前のスペイン語の先生のお勧めレストランがあるのと、数キロ離れた街ゲタリア(Getaria)にあるバレンシアガ美術館(The Balenciaga Museum)へお洋服を見に行こうと思ったから。
私は昔のお洋服を見るのがすごく好きで、それは初めての海外旅行ロンドンのロイヤルアルバート美術館で服装美術の歴史を見てからかな。18世紀の貴族が着ていた豪華なドレスや、70年代の超ミニスカートまで見てると自分がその時代に居て着てたらどうだったかな?と考えてとてもワクワクした。その後パリでスキャパレリのコレクションやアンバリッドの軍服の歴史とか、お洋服関係はほんとに見てて眼福、大好き。


ビルバオからのバス、アナウンスがないので不安だったけれどちょうどサラウツに住んでいると言うご婦人とバス席がお隣になって「私も降りるから」と彼女は言ってくれた。凄いカーブ、海岸の街へ行くのに海は全然見えない山道を猛スピードで約1時間、バスを降りる時ご婦人はホテルの名前を訪ねてくれた。住所とホテルの名前を見せたけど彼女は知らなくて、そこに偶然お巡りさんが通りかかってまっすぐ行くとインフォメーションがあるからそこで地図をもらいなさいと…。



インフォメーションで地図をもらい、ゲタリア行きの交通手段を聞くと「歩いて行ける」と言う。バスもあるけど海岸線の道を歩いて40分位と。海から一本入った道をてくてく歩いてホテルへ



ネットで予約したホテルと言うかペンション Txiki Polit (何て読むのか全然わからない) 海にも近いし、ゲタリアへ行くのにも便利だった。ただ、安い部屋だったから窓を開けると外じゃなくて吹き抜けの階段、Planta4は5階だったかな?


ゲタリアに向かう道の右側サラウツの街。サラウツは避暑地・観光地のようでたくさんのツーリストがお散歩がてらこの海岸線を歩いていた。犬の散歩とも度々すれ違った。



ゲタリアに向かう進行方向。この写真を撮った時点ではそ〜んなに遠くないと思っていた…。



まだまだ道の途中。釣り人発見、リーダーを想う。



道の途中でGetariaの文字発見。実際はその文字まで40分くらいかかった。そして街は遠くにある島の向こうだった…。



ゲタリアのインフォメーション前にあったモニュメント、フアン・セバスチャン・エルカノ像。彼はマゼランの世界1周航海に同行した人とか…。
インフォメーションに行ってバレンシアガ美術館の場所を聞くと英語を話すという女の子は、このビルを出ると左側に Electric upstairs があると言う。Electric upstairsは、初めて聞いた英語だったので“Electric upstairs?”と言うとupstairs と言って階段を昇るジェスチャーをしたので、あエスカレーターのことかな?と思い、outsideにあるの?と聞くとそうだと言う。それで行ってみたら屋根のないむき出しの状態で黒いエスカレーターがあって、それを2つ乗り継ぐと大きな美術館があった。雨降らないのかしらね?


クリストーバル・バレンシアガCristóbal Balenciaga
バレンシアガは、日本ではバッグで有名のようだけれど、彼は1972年に亡くなっているのでそれは彼がデザインしたものじゃない。現在、バレンシアガはグッチ傘下とのこと。
美術館のなかはもちろん撮影禁止、年代順にかなりの数のお洋服やバック、帽子、グローブなどが展示されていて彼の業績を記録したフィルムを映し出すディスプレイもあってその解説がスペイン語2種類とフランス語、英語、ドイツ語で選べるようになってた。そのフィルム、白黒からカラーへスペイン内戦などの時代の変化やバレンシアガのドレスを着る時の人が映し出され歴史の勉強になったし実際の服もオシャレでアンティーク、まさに服飾芸術、てくてく1時間以上歩いたかいがありました。



La Pelra で食べたBacalao(タラ)とフレンチフライ&ホワイトワイン。
ゲタリアから帰ってきて直行したスペイン語の先生お勧めレストラン Karlos Arguinano は、こんな小さな街にこんなに人が居たの?ってくらいの行列だったのであきらめた。そして入った海に面したレストラン La Pelra(真珠と言う意味)、最初先生が絶対食べてこいと言った Merluza を頼んだけれど無くて、似たような味のタラを出してくれた。1500円くらいだったかな〜。海とサーファーたちを見ながら食べて、味はまあまあ。この写真で夜9時位、まだまだ明るかった。
ペンションに帰る途中、面している広場で踊って歌っている人たちやペンションの1階のバルがすごくにぎやかで楽しそうで、ひとり旅の寂しさを少〜しばかり感じた。


翌朝、ペンションの朝食は、生の果実を丸ごと潰してジュースにする機械で絞ったオレンジジュースとコーヒー、クロワッサンだった。次の目的地サン・セバスチャン行きのバス停と時間を確認し、お土産物屋さんを周ると11時、ランチには早いかな〜と思ったけれど昨夜のリベンジでKarlos Arguinanoへ。
画像は、いわしの酢漬けとトマト、生ハムとパプリカのピンチョ、付け合せのオリーブとにんにくのピクルスはお代わり自由って感じだった。1つ1.6€くらい。ホワイトワインもそのくらいのお値段。ビールの方が高かった。



お代わりした緑のパプリカと何の魚か分からないけれど美味しかったピンチョ。ワインもついでにお代わり、ピンチョは3つともすごくおいしくてちょうどいい感じの量だった。



カマレロの僕ちゃんにことわって撮ったバーカウンターのポスター。明らかに何かの意図を持って撮られたと思われる写真で、映画「ハモンハモン」を思い出した。



レストラン Karlos Arguinano外観。私だけじゃなく何人かが写真撮ってた。このお店の現在のシェフはカルロスさんじゃないみたい。
ペンションに荷物を取りに行き、13時近くのバスで次の目的地サン・セバスチャンへ。